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ドラゴン・タトゥーの女

Girl_with_the Dragon_Tattoo_Poster

友人F氏に、公開中の映画やDVDのレビューも書くように提案され、実践する。
念のため、ネタバレに注意されたし。

スウェーデンの著名なジャーナリスト、スティーグ・ラーソンが心筋梗塞で他界したのち、刊行された小説が原作。

罠に嵌められ信用を失墜したジャーナリストが、富豪から40年前に起きた姪の失踪事件の調査を依頼される。
富豪は、おそらくこの世にはいない、少女を殺した犯人が自分の一族の中にいると確信している。
一方、天才ハッカーがPCのモニタ越しに、調査の行方を見守っていた。

演出は、デヴィッド・フィンチャーの前作『ソーシャル・ネットワーク』を継承したスタイルで、登場人物は早口で台詞をまくしたて、シーンは目まぐるしく変化する。
リスベットがミカエルと合流し、過去の連続殺人事件を調査するシーン。
リスベットは事件現場から事件現場へと、バイクでビュンビュン移動して、わずかな尺で描写を終えてしまう。

スウェーデンで映画化された『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を先に見ていたせいか、この『ドラゴン・タトゥーの女』で初めて物語に触れた人が、理解できたのか心配だ。
リメイクというより、フィンチャーによる別バージョンという印象であり、原作小説なりスウェーデン版の映画を、予め観ることをお勧めしたい。
それでも、ちゃんと面白く鑑賞できたと明言しておく。

そして、この映画で特に言及したいのが”モザイク”の件である。
今回ほど、モザイクが下品だと思ったことはない。
屈指のビジュアリストであるデヴィッド・フィンチャーが、『ファイト・クラブ』 『ソーシャル・ネットワーク』で旧知のカメラマン、ジェフ・クローネンウェス(マーク・ロマネクのカメラも担当した経験あり。)と共に、緻密に構成した画面を、どこの誰かも分からない業者がモザイクをかけるなど、日本人の芸術観を疑われる愚の骨頂である。
隠すという行為が、邪悪な意思によって本質を歪める行為に思えてならない。
それはさながら、この映画の物語の様にだ。

幸い、同じ考えを持つ者が多数であるらしく、現在、TOHOシネマズ六本木 他で、無修正版が公開されている。
当初、5日間限定といわれていたが、本日(4/6)の段階で、まだ公開中だ。単純に、評判が良くて期間が延長されたのだろう。
これを見逃しても、既に米国版のDVDが発売されているので、最寄の輸入DVD店かAmazon.comで入手できる。

モザイクといっても、ワンシーンなんだけどね。
特に、トンデモないモノが写ってるワケじゃなさそうなんだけど。
だけど、ねえ?

また、本作の魅力は、エンヤの『オノリコ・フロウ』に尽きる。
アイルランドの歌姫による癒しの名曲が、一瞬でひとごろしのテーマソングに、180°価値観を変える。
その瞬間を、是非その目で確かめていただきたい。
プロフィール

竹一二三

Author:竹一二三
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